在宅ワークや働き方改革などに後押しされる形で、フリーランスという働き方に注目が集まっています。
「自身のスキルを如何なく発揮したい」、「独立して稼ぎたい」という方は勿論のこと、昨今の情勢から、転職活動が思うように進まず、「隙間時間を有効に使いたい」と考えているエンジニアも増えているようです。
しかし、いざフリーランスエンジニアを目指すと考えた時、具体的にどうすればなれるのか、何から始めたらよいか分からない、といった悩みを持つエンジニアも多いと聞きます。
そこで今回は、「そもそもフリーランスとは何か」という定義から、基本的なメリット・デメリット、仕事探しや必要な手続きなどをまとめてご紹介致します。
【基本のキ:そもそも「フリーランス」って何?】
フリーランスという働き方を目指すには、「そもそもフリーランスとは何なのか」を知る必要があります。
本項では、「フリーランス」という言葉の定義や、「個人事業主」との違いについて、簡単に解説します。
●「フリーランス」とは「働き方」
「フリーランス」とは、会社などの組織に属さず、個人で仕事を請け負う『働き方』のことです。
依頼された仕事に対し、自身のスキル・技術を提供して報酬を受け取る、というのが基本的な流れです。
組織に属さず個人で仕事を請け負うため、社会的な信頼は低くなるので、自身のスキルで業績を積むことで信頼関係を築き上げていく必要があります。
また、自身の売り込みから労働時間、納品に至るまで、全ての工程を自己責任で完結出来る総合スキルが問われます。
●「個人事業主」とは「税法上の区分」
「個人事業主」とは、法人を設立せずに事業を営む個人を指します。
「フリーランス」のような働き方を指す言葉ではなく、「法人ではない事業者」という税法上の区分を指す言葉ですので、フリーランスエンジニアとして働く個人事業主もいますし、法人化をして活躍するフリーランスエンジニアも存在します。
【フリーランスを目指す人のスキルやメリット、デメリット】
続いて、どういったスキルを持つ人がフリーランスを目指すのか、またフリーランスを目指すことのメリットやデメリットについて、簡単に解説します。
●フリーランスとして活躍出来るスキル
フリーランスとして活躍する職種はたくさんありますが、特にロースキルから始められて、将来性の高いIT関連のスキルについていくつかご紹介します。
『Webライター』
ニュースサイトやブログ記事など、Webサイト上に掲載されるコンテンツ(記事)を作成する仕事です。
パソコンやインターネットの環境が整っていればすぐに始められるため、フリーランスの第一歩として、まず挑戦してみる、というのも良いのではないでしょうか。
また、これまでの職務経歴を武器に専門性の高い記事を担当したり、SEO対策のスキルを身に着けたりすることで、高収入を得られるライターとして活躍出来る可能性もあります。
『プログラマー/システムエンジニア』
プログラミング言語を使って、Webサイトやアプリケーションの開発を行なう技術者です。
スマートフォンやWindowsアプリケーション、フロントエンドやバックエンドなど、分野ごとに異なるプログラミング言語が使われるため、各プログラミング言語ごとに様々なエンジニアが活躍しています。
これまでに何かプログラミングを学んだ経験がある人は、まずはフリーランスエンジニアとして、開発の仕事に就いてみるのも良い選択かもしれません。
また、設計や要件定義など、上流工程の経験を積み重ねることで、マネジメントやコンサルティング業務といった高単価な案件を受注出来る期待が高まります。
『インフラエンジニア』
ネットワークやサーバなど、IT分野のインフラを設計、運用、保守する仕事でもフリーランスの技術者が活躍しています。
開発とは異なる分野ですが、上流工程も担当出来る技術者が年々不足しており、今後の需要が期待出来る分野のひとつです。
●フリーランスとして働くことのメリット・デメリット
フリーランスとひとことで言っても、実際に求められるスキルは会社員と大きな違いはありません。
では、フリーランスとして働くことは、会社員として働くこととどう違うのでしょうか。
端的には、フリーランスのメリットは「選択の自由があること」、デメリットは「安定性がないこと」が挙げられます。
詳細は、以下のコラムでまとめられておりますので、当記事と併せてご一読下さい。
今更人に聞けない!?フリーランスエンジニアのメリット・デメリットとは?
フリーランスの収入は、会社員のように毎月一定の金額が得られるのではなく、仕事量と報酬の単価が報酬の単価が全てです。
有給や賞与なども勿論ないため、体調不良やトラブルなどで仕事が出来なくなるリスクは理解しておく必要があります。
しかしながら、自身が現場で得た報酬は全て自分の手元に入る点や、自身のスキルと報酬が直結しているという点から、短期間で効率よく副収入を得たり、自身でしっかりとリスクマネジメントを行なうことが出来るエンジニアであれば、フリーランスの働き方も十分検討の余地がある働き方であると言えます。
【フリーランスになるための簡単4ステップ】
いざフリーランスになろうと思い立った時、何から始めれば良いのでしょうか。
この項では、フリーランスになるために必要な準備を、簡単に4つのステップでご説明致します。
●1.どんな仕事をしたいか考える
まず、「フリーランス」は「職種」ではなく「働き方」である、という大前提を再認識しましょう。
フリーランスとは、「こういう仕事がしたいからフリーランスの道を選ぶ」という「働き方」であって、「フリーランスとして働きたいからこの仕事を選ぶ」という動機付けではなかなか成功出来ません。
まずは自身がやりたい仕事を再認識して、その仕事がフリーランスに向いているかを考えてみましょう。
●2.仕事を探す
どんな仕事がしたいかが決まったら、実際に仕事を探してみましょう。
クラウドソーシングやフリーランスエージェントを使って希望に合う仕事があるか探してみるのも良いですし、前職や知人の紹介で業務委託を受けるというのも良いかもしれません。
何より、自分がイメージしていた働き方がフリーランスで実現出来るかを検討しながら、仕事探しをしてみましょう。
自分のイメージとぴったりな依頼が見つかれば、あとは実現に向けて動くのみです。
●3.保険と年金の切り替え手続きを行なう
会社を退職してフリーランスとして活躍する場合、退職手続きに伴い、社会保険から国民健康保険へ、厚生年金から国民年金への切り替えが必要となります。
また、個人事業主として業務を請け負う場合、税務署へ「開業届」を提出する必要もあります。
本来、フリーランスとして仕事をするだけであれば必須ではありませんが、開業届を提出し個人事業主となることで、確定申告の際に青色申告が利用出来るようになるなど、税制上の優遇措置を受けられる可能性があります。
●4.会計業務で必要となる書類の雛形を揃える
仕事を始めると、請求書や見積書、納品書が必要になります。
書類のテンプレートなどを予め用意し、また管理するためのファイルなども適宜用意しておくと便利です。
【まとめ】
今回は、実際にフリーランスを目指す人のために「フリーランスになるには何をすればいいのか」といった、「事始め」の情報をご紹介致しました。
具体的な話や細かな決まりなどは割愛しましたが、まずは今回のコラムを読み、「フリーランスという働き方もあるんだな」、「思っていたより難しくないかも」、と感じて頂ければ幸いです。
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